「どうせ僕なんか…」約20年前マンツーマンの学習塾で私が指導していた時に出会った子がふともらした言葉です。個別指導の塾だったので、集団活動が苦手だったり、他者にうまく自分の意見を言えない子どもが比較的多かったように思えます。特にその子は、学校生活や遊びの中でも、他の子どもとすぐに喧嘩になってしまい、怒られる。「怒られる=失敗した」という経験で、だんだんと、自分に自信が持てなくなっているようでした。
こちらから質問しても、ぽつぽつと自信なさげな返答でした。何か彼が自信を持つきっかけはないかと指導前に雑談をしていたら、車に詳しいことがわかりました。車を見ただけで、車名、車種、特長などを瞬時に言い当てるのです。
「すごいね。よく知ってるね。」と感心し、褒めると、徐々に彼から積極的に話をしてくれるようになってきたのです。
どうしても大人は、子どものために、もっとよくしようと「できていない」ことを指摘しまいがちです。しかし、「できている」ことを「褒める」ほうが、実は子どもの良い行動へとつながる早道なのかもしれません。褒められ、自信がつくことで、自己肯定感が高くなり、良い行動へとつながっていく。
一人でも多くの子ども達が自信を持てるように、そして成長をサポートしたいと思い、発達こどもアカデミーを開設しました。現在、筑紫野市及び太宰府市で、放課後等デイサービス、児童発達支援、障がい児相談支援において、約500名の子ども達にご利用いただいております。
これからも、保護者の方々、また地域の方々のご協力のもと、連携をとり、子ども達の成長の一助となれるよう尽力してまいります。
一人でも多くの子ども達が、自信と勇気をもち、将来、社会へ羽ばたいて欲しいと願います。
私たちは子ども達の成長のサポートをすることで、次世代の社会を創造します。